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2023.02.20
教育心理学研究に論文が採択されました
教育心理学研究に論文が採択され、現在印刷中です。概要は以下のとおりです。
別居・離婚後に、子どもの適応や父母の関係性が時間の経過とともにどのように変化していくのか、変化に与える要因などについて、縦断調査(追跡調査)を行っています。3か月毎に2年間の調査を予定しており、現在調査を継続しています。
調査開始から半年(調査開始,3か月後,6か月後)のデータを分析した結果、離婚後の葛藤的なコペアレンティングは、子どもの外在化問題に正の影響を及ぼし、外在化問題が内在化問題に正の影響を及ぼしていることなどが分かりました。これまでの1時点での研究では、子どもの問題行動が葛藤的なコペアレンティングを高めている影響を排除できませんでしたが、この結果から、離婚後の葛藤的なコペアレンティングが、子どもの問題行動を高めている可能性が示唆されたと言えます。そのため、離婚後の葛藤的なコペアレンティングに介入し、父母の葛藤を低下させることが、親の離婚後の子どものメンタルヘルスを保つ上で重要であることが示されました(直原・安藤・菅原,印刷中)。
調査にご協力いただきました皆さま、ありがとうございました。
引き続き継続中の調査で得られたデータをさらに分析の上、報告をしていきます。